SRv6 vs SR-MPLS¶
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SRv6とSR-MPLSはどちらもSegment Routingを実装する方式ですが、使うデータプレーンが異なります。ここでは実務の観点から両者を比較します。
比較表¶
| 項目 | SR-MPLS | SRv6 |
|---|---|---|
| データプレーン | MPLS | IPv6 |
| セグメントID | 20ビットのラベル | 128ビットのIPv6アドレス |
| SID空間 | 約100万ラベル | 事実上無制限 |
| カプセル化 | MPLSラベルスタック | SRv6 SRH(IPv6拡張ヘッダー) |
| ネットワークプログラミング | 限定的 | 豊富(End、End.X、End.DT4など) |
| MTUへの影響 | ラベルごとに4バイト | IPv6 40B + 8B + SIDごとに16B |
| 既存インフラ | MPLS転送が必要 | ネイティブIPv6を利用 |
| シグナリング | 不要(SRv6と同じ) | 不要 |
| 成熟度 | 広く導入済み | 急速に拡大中 |
SRv6のオーバーヘッドはもはや以前のものではない
SIDごとに16バイトという数字は従来のSRv6の場合です。uSID(RFC 9800)を使えば、16バイトのコンテナ1つに最大6つの命令を収められるため、SRv6のオーバーヘッドはMPLSのラベルスタックと同等かそれ以下になります。詳しくはuSIDを参照してください。
どちらを選ぶべきか¶
SR-MPLSを選ぶケース
- 既存のMPLSインフラがある
- MTUのオーバーヘッドが懸念事項である
- 主なユースケースがTEやVPNである
SRv6を選ぶケース
- IPv6ネイティブなネットワークを新たに構築する
- 高度なネットワークプログラマビリティが必要
- シンプル化と将来性を重視する
- MPLSを完全になくしたい
関連ページ¶
- SRv6とは — SRv6の基本
- uSID — SRv6のオーバーヘッドを削減するSID圧縮
- Interworking & Migration — MPLSからSRv6への移行 (英語)
- Use Cases — SRv6のユースケース (英語)
参考文献¶
- RFC 8402 - Segment Routing Architecture - MPLSとIPv6の両データプレーンを含むSRアーキテクチャを定義
- RFC 8660 - Segment Routing with the MPLS Data Plane - SR-MPLSの転送動作と、MPLSラベルによるセグメントのエンコードを規定
- Cisco Segment Routing Overview and Migration Guidelines - SRの導入と従来のMPLSからの移行に関する実践的な概要 (英語)